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~teamBDRの酒場~
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teamBDR
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男性
職業:
高校生
自己紹介:
このブログは退屈な日々を革命すべく集まった6人のブログなんDA。
メンバーの紹介なんDA
[Joker(ジョーカー)]この団を作った人。学園都市の日常・科学サイドを書いてるのはこの人。ボディサイドのガイアメモリをコンプしている。最近、teamBDRが満足同盟となんら変わりない事に気づいたが、狙ってなどいなかった。いや、ホンとにマジで。まあそんな事はどーでもいいから、満足しようぜ!!

[ナレ神(シン)] 貴重な「純粋なツッコミ役」。LUKEとは実況・解説コンビである。最近、兄のオタクライフを書いた記事が大ヒットした。

[ガチャピン]旧かみやん。最近はこっちの名を名乗るほうが多い。通称、魯迅(ろじん)。又は、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)。もうなんか『お姉ちゃん』しか言わないかわいそうな人。teamBDRの中でもトップクラスにアレな人なんDA。 

[S(サジタリウス)] 変態である。クラスの女子、挙句の果てには学校の先生にまで変態と言われてしまったぞ!この変態軍人めが!!

[Sgt.LUKE(サージェント.ルーク)] おそらくこの団最強の男。その脳内は無限のユーモアにあふれている。もしかしたらアンサイクロペディアを超えているかもしれない。ちなみに食玩のサイクロンメモリを持っている。

[XILE(ザイル)] 割と普通人。EXILEのファン。この団に入ってからまわりに毒されてきた。被害者。だが本人は楽しそうである。
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 第4話「Aの侵入/街を守る者」

作者 Joker

 

「用心しろ仗助・・・アンジェロはお前の家をどこからか見張っているはずだ・・・
ビンの中に閉じ込めたからといって奴のスタンドを甘くみるな・・・
コーヒーとかに化ける液体のようなスタンド・・・
ブッたたいたくらいで倒せないかもしれん・・・
俺(空条承太郎)と御坂さんが家の周りを捜索するから、お前と白井さんはビンをしっかり見張ってろ・・・いいな。」 
 

東方仗助は空条承太郎の祖父のジョセフ・ジョースターの隠し子である。
仗助は教師の母親 東方朋子と、警官の祖父 東方良平の3人家族だった――
「あッ!・・・ちょッ!ああああああ~~~ッ!!
くそっ!また負けた!!
黒子、お前このゲームやり込んでいるなッ!」
「答える必要はありませんわ。」
仗助と黒子は一緒にテレビゲームをしていた。
「ム!」
仗助はビンの中が水だけになっているのが気になった。
「おい・・・バッくれてんじゃあないっすよッ!
もしもぉ~~~し!」
ガボガボガボガボガボ・・・・・・
「オボゥオアアーーーッ」
苦しそうな表情をしながらアクア・ネックレスが再びビンの中に現れた。
「グバァーーーッ」
「よしよし、いたのね。」
 
「くそダボがァ~~~ッ」
家の外の茂みで全身を包帯で無造作に巻いたアンジェロが、
自分のスタンド同様苦しげな表情をしていた。
「なんとかしてーーーっ
なんとかして!あのビンから脱出しなければッ!
チクショーッ ブッ殺してやるッ!
絶対に仗助と黒子をブッ殺してやるからなッ!
・・・・・・ム!」
仗助の家に誰か帰ってきた。
「おまわり・・・だ・・・・・・・・・あのおまわりは・・・」
アンジェロはその男に見覚えがあった。
「ただいま、帰ったぞ。」
バタム
男が家に入った時、アンジェロはその男を思い出した。
「あのおまわりィィィ
よーーーーーーーく知ってるぜェェェェェ~~~~~~~~っ
“東方” そういやあ同じ姓だ・・・
“東方巡査”の家だったのかァ・・・ここはぁ~~~
この街でまだおまわりやってたとはなあ~っ
俺が12歳の時、あいつに捕らえられて初めて俺は施設に送られた・・・
懐かしいぜィ~~~東方良平ェェ~~~
おめーのことはなにからなにまで知ってるからよぉ~~~ッ」
 
「うごくな、仗助。
きさまもう夜の7時だというのにこんな年端も行かぬ小さな女の子を家に連れ込んで何事だ!?」
仗助の祖父 良平は拳銃を仗助に突きつけて言った。
「じじいてめー、拳銃家に持ち帰っていいのかよ―――」
「やかましいッ!答えろッ!」
「あの~、おじいさま?
じつは私ジャッジメントでして・・・仗助君がこのたび問題を起こしましたので、
ちょっと事情聴取にあがらせていただいてたんですの。」
「そ・・・そうなんだよ~じいちゃん。
俺ちょっと問題起こしちまってさ~~~
だからその拳銃はなしてくれよ~~~」
仗助が必死に懇願する。
「デヒ、デヒヒヒ~~~~~~ッ
あせったな、バカめ。
これはモデルガンだもんねーッ
ビビリおって、本気(マジ)になってやんの。デヒヒヒヒ
それに事情聴取なんてそんな嘘ついても警察のわしはだませんわい。
まあそのお嬢ちゃん礼儀正しいし、かわいいから許してやるわい。」
「なんだ、このじじい・・・・・・」
仗助がため息混じりに言った。
そのとき偶然ついていたテレビが7時のニュースを告げようとしていた。
「こんばんは。7時のニュースです。
体の内部から破壊されて死亡するという変死事件が、
本日未明で10人にのぼることがわかりました。
この事件は先日脱獄した片桐安十郎、通称アンジェロがガイアメモリによって起こした事件と考えられています。
警察、およびアンチスキル、ジャッジメントがアンジェロの行方を追っていますが、いまだに発見されていません―――」
「10人・・・・・・も・・・・・・だと?」
仗助は一瞬ビンのほうに目線をやった。
「この話は聞いている。
うわさではアンジェロはガイアメモリ以外にも何か別の力を持っているらしい・・・
それで警察は自分たちの手におえる相手じゃないとしてアンジェロ確保に消極的になってきているが・・・
わしはあきらめられん。
こうしている間にも奴の被害者は増え続けているのだからな・・・」
そのときの良平の目を仗助は一生忘れないだろう。
事件に対しどこまでもまっすぐだった、あの眼差しを―――
「仗助ぇー、白井さーん。」
「ン・・・承太郎さんの声だ・・・・・・呼んでるな・・・・・・」
そのときビンの中のアクア・ネックレスがなにやらしているのに誰も気づかなかった。
「よーく知ってるぜ!東方!てめーは仕事から帰ったら必ず!
ブランデーを1杯やんのが楽しみだったよな~~~」
アクア・ネックレスはブランデーのボトルの模様に化けた。
仗助と黒子は窓から外にいる承太郎と御坂を発見した。
「承太郎さん・・・奴は見つかりましたか?」
「いいや・・・2時間ほどこの辺を探し回ったがどこにもいなかった。
奴は相当のプロだ。この学園都市で一度もつかまらずに逃げ回っているだけのことはある。」
「じゃあどうするんですの?」
「とりあえず、アンジェロを捜索する前にあの探偵に電話しておいたから
探偵たちが来るまでこの家で再び待とう。それから作戦会議をする。
しかし・・・あの探偵、さっき電話を入れた時にちょうどジョルノを見つけたところだと言っていたからいつ来るかわからんがな・・・・・・」
「でも安心ね。アンジェロのスタンドはビンの中に閉じ込めてあるんだし。」
仗助は振り返ってビンを見た。
ビンの栓は開けられ、机の近くで良平が血を流して倒れていた。
「じい・・・・・・じいちゃん・・・」
「ヒヒヒヒヒヒ」
良平の口の中からアクア・ネックレスが現れた。
「東方仗助・・・・・・
おめーが悪いんだぜェ~~~
この俺から目を離したおめーのせいなんだぜ、こうなったのは!キキキ!
いい気になってたんだよォ!てめ~~~は!クックックッ
いい気になってる奴が絶望の淵に足を突っ込むのを見るのは・・・・・・
ああ~~~っ気分が晴れるぜェェェェェ~~~ッ」
ユラリ
「!」
「どらららららあ~~~―――っ」
仗助はクレイジー・ダイヤモンドでアクア・ネックレスを殴ろうとした。
しかし液体のアクア・ネックレスはクレイジー・ダイヤモンドの拳をすり抜けるばかりでまったくダメージにはならなかった。
「あ・・・あぶねえ・・・なんてパワーだ・・・・・・
まだいい気になってるな・・・
必ず殺ってやる!いいな・・・必ずだ。」
アクア・ネックレスはどこかに消えた。
承太郎と御坂が家にあがってきた。
「ビンの栓をうちのじいちゃんが開けちまった。
しかし心配ないゼ。ちょっとしたキズだ。
こんなキズぐらい簡単に・・・俺のスタンドが」
クレイジー・ダイヤモンドが良平の体に触れる。
「治ったぜ。」
しかし良平の目は閉じたままだ。起き上がろうとしない。
「!? そんな・・・ハズは・・・
目を・・・・・・覚ますはずだ。
俺の“スタンド”は傷を治せる・・・じいちゃんのこのキズは完全に治った・・・
コラ じいちゃん、ふざけるとおこるよ!寝ちまったのか!」
「仗助・・・・・・」
承太郎はやさしく手を仗助の肩に乗せた。
「キズは完璧に・・・・・・!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「人間は何かを破壊して生きているといってもいい生物だ。
その中でお前の能力はこの世のどんなことよりもやさしい。
だが・・・生命が終わったものはもう戻らない。
どんなスタンドだろうと戻せない・・・」
あたりに沈黙が訪れた。
仗助は目の前で起こったことが理解できないという顔をしている。
黒子と御坂もやるせない表情をしている。
やがて仗助が口を開いた。
「この人は35年間、この街のおまわりをして来た。
出世はしなかったけど、毎日この街を守るのがこの人の仕事だった。
今さっきもアンジェロのニュースを聞いたとき、
この人は“街を守っている男”の目になった。
――俺がこの街を守りますよ。
この人の代わりに・・・・・・どんなことが起ころうと・・・」
一人の男の意思は今、次の世代へと受け継がれた。
 
東方良平の葬式にはたくさんの人が来た。
刃野さんをはじめ警察の人もたくさん来た。
たくさんの人が泣いていた。
普段は気丈だという仗助の母親も誰よりも泣いていた。
「一人の死が・・・ここまで人の気持を悲しくさせるのね・・・」
御坂が言った。
「だから私たちはあいつを捕まえねばなりませんわ。
これ以上人々を悲しませないために・・・
私もジャッジメントとして、この街を守るんですの。」
黒子もまた仗助と同じくこの街を守るという決意に燃えていた。
葬式が終わった後、仗助の母親は親戚の家に泊まりに行き、
仗助の家にはアンジェロの襲撃を待つ
仗助、承太郎、黒子、御坂、そして翔太郎の5人の姿があった。
「いや~承太郎さん、あんたが依頼したこのジョルノ・ジョバーナだけどよぉ、
まったくひどい目にあわされたぜ。
まあその話は後でゆっくりするとして・・・
どうすんだ?これから。」
翔太郎が問いかけてきた。
「こちらに奴を探す手段はない・・・
昨日あんたが説明してくれたあんたの相棒の“地球(ほし)の本棚”とかいう能力も
手がかりになるキーワードがなけりゃ使えないんだろう?
だからひたすら待つしかない・・・奴の襲撃を・・・・・・」
承太郎が悔しそうに言った。
「それからカンかビンづめの飲料水と・・・食物以外は・・・・・・
やばいから口にするな・・・・・・
ところで仗助・・・お前の唇のその傷は・・・
4日前、俺が公園でお前を殴ったときのキズだな。
お前のスタンドは自分のケガは治せないのか?」
「・・・・・・・・・・・・自分のスタンドで自分のキズは治せない。」
「もし奴がお前の体内に侵入しちまって体内から食い破られたらどうする?」
「・・・・・・・・・・・・死ぬでしょうね・・・・・・
侵入されたら俺の負けです。」
「・・・・・・・・・・・・
スタンドを捕まえるしか奴を倒す道はねえようだな・・・
殴っても無駄・・・本体はどこかわからねえ奴となると、
捕まえるしか方法はない。
次の奴の襲撃で確実に捕まえる・・・」
 
―3日後―
仗助以外の4人も仗助の家に泊まりこみ、24時間体制でアンジェロの襲撃に備えていた。
承太郎は家の外に出て家の周りの地面を見てみた。
自分たちのものではない足跡がいくつもあった。
「こんな・・・家のそばまで来て様子をうかがってやがる。
しかし、最初の襲撃から1週間もたつのに何もしてこない。
いったい・・・奴は何を待っているのだ?」
そのとき雨が降り始めた。
承太郎はハッとした。
「雨!?・・・・・・だと?」
承太郎の首筋にアクア・ネックレスが忍び寄る。
「オラアーーーッ」
ドオオン
承太郎はスタープラチナでアクア・ネックレスを吹っ飛ばした。
「チッ 防ぎやがったか。
まあいい・・・・・・
俺はこの時を待っていたんだ。雨の降る時をなぁ~~~っ
もうこの家は俺のものだッ!おめーらはもう雨の中出られないッ!」
アクア・ネックレスは姿を消した。
承太郎が家の中に入ると、家の中は蒸気で充満していた。
「みんな!無事か?」
承太郎以外の4人は全員台所にいた。
「いつの間にか湯を沸かした奴がいますよ・・・・・・
水道の蛇口もひねられている・・・・・・」
「アンジェロのスタンドが家の中に入った。
外は雨だ・・・奴は雨の中を自由に動ける。
奴は雨を待っていたのだッ!」
そのとき、仗助のまわりに蒸気が固まって来た。
「仗助離れろッ!蒸気が奴だッ!」
仗助はビンをつかんでそれを砕くと、クレイジー・ダイヤモンドでラッシュを放った。
「どらららららららぁぁーーーーーーっ」
そして仗助はビンを元に戻す。
しかしその中にアクア・ネックレスの姿はなかった。
「グレートですよこいつはァ
ビンに捕まえることが・・・できねえ。」
「この台所から出るのよッ!湯気を吸い込んだらまずい・・・」
御坂が言った。
「それもダメなようですの・・・・・・
ここから出たところでもう無駄なようですわ。」
ポタ! ポタ! ポト!
「雨漏りですの。
アンジェロはすでに屋根に何箇所も穴を開けているのでしょう。
それに今見たところお風呂場からも湯気が出ていましたわ。
もう台所を出て廊下を進むことはできませんの。」
「・・・・・・フィリップ、変身だ。」
翔太郎がWドライバーを装着してフィリップに話しかける。
「それはできないな・・・
翔太郎、君はこう考えている。
“変身してマスクをかぶれば奴はもう体内に侵入してこれない。その間に自分がやかんや風呂を止めよう”と・・・
だが変身する際に、マスクの内側に蒸気の状態で入り込まれる可能性がある。
だからできない。」
「じゃあどうすりゃいいんだッ!?」
「とりあえず皆さん私の体に捕まってくださいまし!
隣の部屋にテレポートしますの!」
全員黒子の体につかまって廊下を挟んで隣の部屋にテレポートした。
「とりあえず蒸気は防・・・」
仗助が振り返った瞬間、ものすごい勢いで仗助の顔に蒸気がかけられた。
「うっ!! “加湿・・・機ッ”!」
仗助の口の中にアクア・ネックレスが入っていく。
「仗助!」
「勝ったッ!予想どおりだぜ仗助ッ!
白井黒子のテレポートでこの部屋に来ると思ってたぜ!
ウププッ! クケッ! ウプップププププ
競馬でも試験の問題でもよォ~~~っ 予想したことがそのとおりハマってくれると
今の俺みてえにウププッてな笑いが腹の底からラッキーって感じで・・・・・・!
込みあげて来るよなあ~~~
幸せってこういう気持ちを言うんだよなぁ~~~
ウプププッ ウプププッ」
「うっ うぐう
うぐおあ おおおおおおおっ」
「仗助ッ!」
「うぐううううっ
アンジェロの今言ったことは・・・・・・
間違っていますよ・・・」
「・・・・・・・・・・・・仗助?」
「予想したことがそのとおりハマっても、
笑いなんてぜんぜん込みあげて来ませんよ。
このアンジェロの野郎に対してはねえ!」
「!?」
「うおおおお~~~っ」
ビチャアッ
「ブギャーーーッ」
仗助の口からゴム手袋のようなものが吐き出された。
ゴム手袋は縛られていて、中にはアクア・ネックレスが閉じ込められているようだった。
「捕まえました。
ハアー ハアー ハアー
ちと・・・バッちいですけどすいませんス。」
「仗助に
“もし俺の体の中にあいつのスタンドが侵入したら、このズタズタにしといたゴム手袋を俺の胃の中にテレポートさせてくれ”
と言われていたんですの。」
ガチャ
仗助は窓を開けた。
「ドラララアアアーーーッ」
クレイジー・ダイヤモンドは思いっきりゴム手袋を振り回した。
「うおおおおおおっ
うぎゃあああああーーーーーーっ」
遠くの木からアンジェロが叫び声をあげて飛び上がったのが見えた。
「なるほど。
どうやら本体はあそこのようだな。」
「翔太郎、今こそ変身のときだ。」
「ああ、行くぜフィリップ!」
サイクロン! ジョーカァーッ!
「変身!」W「変身!」
翔太郎の体が緑と黒のよろいに包まれて、仮面ライダーWに変身した。
「ハァー ハァー ハァーハァー ハァ
しっ しまったあ~~~~~~」
アンジェロが木から落ちて道で倒れている。
振り返るとそこには仗助たち5人が立ちふさがっていた。
「アンジェロ・・・・・・さあ、お前の罪を数えろ!!」
5人が一斉にアンジェロを指差し、そう叫んだ。
 
「ちっ ちくしょお~~~~~~」
アンジェロは逃げようとする。
だが仗助がゴム手袋を握ると、アンジェロは勢いよくこけた。
「ひいいいいいいいいいいいい
ま・・・まさか ヒヒ!
まさかおめーらこれからこの俺を殺すんじゃあねーだろうな!?
そりゃあたしかに俺は呪われた罪人だ!脱獄した死刑囚だッ!
しかし日本の法律が俺を死刑に決めたからといっておめーらに俺を裁く権利はねーぜッ!
仗助ッ!俺はおめーのじじいをブチ殺してやったが、おめーに俺を死刑にしていい権利はねえッ!
もし俺を殺したらおめーも俺と同じ呪われた魂になるぜェッ!
ヒヒ!ヒヒヒ!」
ベギイッーーー
クレイジー・ダイヤモンドの拳がアンジェロの右手を弾き飛ばし、その右手が後ろにあった岩を砕いた。
「人を気安く指差してがなりたててんじゃあねーぜ。」
「ぶぎゃあああああ
いっ いっいっいっいっ!
岩と俺の右手が、一体化しているゥウウウウウ ヒィィィィ」
仗助は砕けた岩と一緒にアンジェロの右手を治すことで一体化させたのだ。
「誰ももうおめーを死刑にはしないぜ・・・
俺も、黒子も、御坂も、仮面ライダーも、承太郎さんも、
日本の法律ももうおめーを死刑にはしない。
刑務所に入ることもない。」
「仗助・・・・・・後は任せるぜ。」
4人を代表して承太郎が言った。
「い・・・いったい!?
何をする気だ!?てめーらはぁぁぁぁぁ」
「永遠に供養しろ!アンジェロ
俺のじいちゃんも含めて、てめえが殺した人間のな!」
ド ド ド ド ド ド ドゴ ドン
「岩と一体化して、この街のこの場所で、
永久に生きるんだな。」
「ひいえええええええーーーっ
はぐっ!
はぐううおああああああああ」
◎住みよい街を作ろう
学園都市 名所その➀「アンジェロ岩」
「アンジェロ岩」は道しるべとして、また恋人たちの約束の場所として、
不気味な外見とはうらはらに人々に親しまれている。
 
「ところでアンジェロ!
しゃべれるうちに聞いておくが・・・・・・
なぜてめーは刑務所の中で急にスタンド使いになれたのか・・・
そしてガイアメモリの入手経路・・・
その謎はほうっておけないんでな・・・」
承太郎がアンジェロに問いかける。
「ぐががっ ぐぐぐぐっ
話してやるぜ~~~っ ちくしょ~~~ッ
あの“学生服の男”と“黒い服の女”の話をなあ~~~~~~っ
どうせそのどっちかがおめーらをブッ殺してくれんだからよぉ~~~っ」
アンジェロは語り始めた。
「俺をスタンド使いにしたのは“学生服の男”だ。
死刑執行の半月ほど前の夜、
隣の独房の奴が“イライラするんだよ”と言っては壁に頭を打ち付けるもんで、俺はうるさくてその晩眠れなかった。
そしてふと横に寝返りをうったら・・・・・・その“学生服の男”がいたのさ。
ベッドの頭のすぐ近くで俺を見下ろしていやがった。
すると男はいきなり“弓矢”を引き始めた!
叫び声をあげるヒマもないうちに矢は俺の口を貫通してつきささったッ!
でも俺は死ななかった。
“生きていたな。おめでとう。”と、男はここで初めてしゃべった。
“お前には素質がある。素質がないものは死んでいた。
この聖なる矢に貫かれ生きていたということは・・・
お前は今・・・ある才能を身につけたということだ・・・
それはかつてディオという男がスタンドと呼んでいた才能だ。
わたしは君のような才能を持つ仲間がほしい。”」
(―――ディオ・・・だと?)
承太郎は驚愕した。
「その後、男はどこかへ消えた。
まるで幽霊みてぇに、気づいたらフッと消えていた。
矢に貫かれた痕も気づいたらきれいさっぱりなくなっていた。
それから俺はスタンドが使えるようになったんだ。
―――俺のスタンドのルーツはこれが全てさ。」
承太郎が口を開く。
「こいつの話は・・・・・・・・・」
「くだらないホラ話ね。」
「矢に貫かれて傷ひとつなく生きてるなんて・・・ありえませんの。」
「信用する奴はいねえスよね?」
「いや・・・信用する。」
「え~~~~~~~~~っ!」
御坂、黒子、仗助の3人は口をそろえて驚いた。
「こいつが言った名前・・・“ディオ”は10年前に俺と戦った宿敵だ。
そいつの持つ“弓と矢”は・・・新しい敵かもしれん!・・・・・・」
「そしてアンジェロ、まだ残ってるぜ!言ってもらわなくちゃならんことが!
ガイアメモリの流通経路はどうした!?」
Wがアンジェロに問い詰める。
「ああ・・・それはな・・・
俺が関東拘置所から脱獄した時、黒い服の女が来て俺に言ったんだ。
“これを渡すから、弓と矢を持っていた者に関する情報を教えろ”ってなあ。
俺は脱獄途中で急いでいたから、即答してガイアメモリをもらったんだ。
女は顔にも黒い布切れをかぶっていたから、顔はわからなかった。」
「―――まさか!ガイアメモリ流通者もその“弓と矢”というのを狙っているのか!?」
Wが推測を口にした時、
「きゃあああああ」
突然の悲鳴。
見ると子供がアクア・ネックレスの入ったゴム手袋に首を絞められていた。
「何!~~~」
「バカめーーーっ
俺の話に聞きほれて俺のアクア・ネックレスのことを忘れていたようだなッ!」
「あなた・・・最低どころか、
とことん“ゲス”ですわね・・・・・・」
「うるせーーーっ!
仗助!さっさと俺をこの岩から出しやがれッ!」
そのとき、黒子が鉄矢を何もない方向へと数本飛ばした。
「え!?」
その場にいた仗助以外の全員が黒子の奇行に目を奪われた。
すると鉄矢は空中でしばらくすると、子供の後ろにテレポートし、
子供の体に当たらないぎりぎりの位置を通り、ゴム手袋とともにアンジェロ岩に突き刺さった。
「なっ 何ィィィィィッ」
「黒子・・・グレートだぜ。」
「や・・・やめろ、仗助!」
「お前・・・前も子供を人質にとった・・・よなあ?
子供とか弱い者を自分の盾にする奴は・・・ぜってーに許せないよなあ~~~!」
ドバ ドーン バガアアアン
仗助はアンジェロ岩をぐちゃぐちゃに砕き、そして直した。
もはやアンジェロの原形は残っていなかった。
アンジェロは鉱物と生物の中間の生命体となり、
永遠にこの学園都市で供養するのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので、
そのうちアンジェロは考えるのをやめた。
 
「“こうして、またひとつの事件が終わった。
これでもう新しい悲しみは生まれない。
しかし、すでに生まれてしまった悲しみは
どんな能力でも元に戻すことはできない。
だが、悲しみで開いてしまった心の穴を埋めることはできる・・・”」
翔太郎が事件記録をタイプライターで打っている(ローマ字で)。
そこへ亜樹子が来て、
「翔太郎く~ん、お客さんだよー」
と言ったと同時に、仗助や黒子たちがどっと押し寄せてきた。
「お前らァァァッ いったい何しに来やがったぁぁぁぁぁッ!」
「いや~、承太郎さんが自分がした依頼の料金を払いに行くって言ってたから、
一緒について行って遊びに行こうかな~って・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
仗助の横で承太郎が無言で立っている。
「私たちは・・・今回の事件のこと佐天さんたちに話したら、
なんか佐天さんたち翔太郎さんたちと知り合いみたいで・・・」
「御坂さんに聞きましたよ!
仮面ライダーの正体がまさか翔太郎さんだったなんて!」
御坂の横で佐天が目を輝かせている。
「おい!何で仮面ライダーの正体ばれてんだよ!!」
「こ、これには事情がありますのよ・・・」
「白井さんが
“そういえばあの探偵、アンジェロとの決戦の際変身するだけして結局何もしていませんでしたわね。”
ってついつい言っちゃったんですよねー」
うろたえる黒子の横で初春が嬉々としている。
「白井てめぇぇぇぇぇーーーーーッ!!」
翔太郎が黒子を追いかけようとして、机から身を乗り出したら思いっきりこけた。
「痛ってえええ・・・・・・あ、鼻血が。」
頭から思いっきりこけた翔太郎は鼻血を出していた。
「あはははははははは・・・・・・」
とても和やかな空気だった。
 
「“逝ってしまった者たちの意思は新しい世代へ受け継がれ、
俺たちは新しい仲間たちとともにこの学園都市で生きる。”」
 
TO BE CONTINUED

 

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作者 あとがき
by Joker 2010/02/18(Thu)17:30:19 Edit
結局、御坂も何もやってなかったね。うん。
個人的に御坂は気に入らないんで、これからも御坂は役立たずみたいにしていこうと思います。
修正報告
by Joker 2010/02/17(Wed)17:00:07 Edit
記事の編集をし直して、前後編をひとつにまとめ直しました。
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