学園都市の日常 FACT FILE Vol.1

学園都市の日常　FACT FILE　第一回


作者 Luke

学園都市の日常 FACT FILE

　これは、学園都市の日常に関する項目や資料をまとめたものである。今回は記念すべき第一回！

 

 

　学園都市の日常(魔術サイド）　これまでのあらすじ

 

　超能力と最先端の科学が溢れ、約200万人の学生を要する巨大な街・学園都市。その街の風都地区で探偵業を営む左翔太郎(ひだり しょうたろう)に、とある一件の依頼が舞い込んだ。内容は学園都市のどこかに潜伏している少年、汐華初流乃(しおばな はるの)の捜索。翔太郎は捜査の折、奇妙な少年に出会った。
　一方、街に住む高校生・上条当麻(かみじょう とうま)のもとには、イタリアのギャングを名乗る男、ブローノ・ブチャラティが現れた。彼はとある事情で上条を狙い、探偵・左翔太郎も関わることに。こうして上条当麻は、実にあらゆるものが混同する世界へと足を踏み入れてゆく。

 

 

　学園都市の日常　これまでに登場した主なキャラクター

 

・上条当麻(かみじょう とうま)

 

学園都市に住む高校生。これまでにも魔術や科学に関連した事件に巻き込まれたことがあったが、そのすべてを生還している強運の持ち主。しかし普段の生活では不運な目に遭っていることが多い。

学園都市の能力レベルではレベル0。すなわち無能力と判定されているが、右手には『幻想殺し(イマジンブレイカー)』という能力が宿っている。

 

 

左翔太郎(ひだり しょうたろう)

 

学園都市風都区で探偵事務所を開く青年。ハードボイルドな嗜好の持ち主で、ややカッコつけたがろうとするもイマイチきまらない『ハーフボイルド』。温厚で面倒見の良い性格から街の人間に慕われている。仮面ライダーWに変身する際にはボディサイド(左側)を担当する。

 

 

フィリップ

 

翔太郎の探偵事務所に住む10代後半(ほぼ青年)の男。フィリップという名前はもらった名前であり本名は不明。『地球(ほし)の本棚』という地球の知識が詰め込まれた空間にアクセスすることができ、主に翔太郎のバックアップをする。仮面ライダーWに変身する際にはソウルサイド(右側)を担当。

 

 

ジョルノ・ジョバーナ

 

イタリア産ギャング『パッショーネ』の一員。街中で偶然翔太郎に出会ったことをきっかけに、学園都市と深く関わっていくことになる。洞察力・判断力に優れ、人を導いていく才能を持っている。

スタンド能力はすでに使用しているが、まだ具体的な姿を明らかにさせていない。

 

 

ブローノ・ブチャラティ

 

イタリアのギャング『パッショーネ』の一員。ジョルノの上司(とはいっても大した上下関係は無し)。ギャングとしての高いプロ意識を持っており仕事に対しては真面目に、時には冷酷とも言える姿勢で取り組む。だが、本来の性格はとても心優しい性格であり、仲間と子供達の事を何より大切にしている。

スタンド能力名は『スティッキィ・フィンガーズ』。人型のスタンドで、物体にジッパーを取り付ける能力を持つ。

 

 

学園都市の日常　これまでの用語集

 

 

学園都市

 

東京都西部を開拓してできた巨大な街。世界トップクラスの科学を扱っており、超能力開発を都内の学生のカリキュラムに組み込んでいる。最先端の科学を扱うがゆえに都市伝説やくだらない噂話が絶えないが、特に誰も気にしていない。

 

 

風都

 

正確には『学園都市・風都区』。風車が名物の通称『風の街』。左翔太郎の経営する探偵事務所があり、『ふうとくん』というマスコットキャラクターも存在している。

 

 

パッショーネ

 

イタリアのギャング組織。規模はイタリア一国を揺るがすほどのもので、世界中にもなんらかの影響をあたえている。謎が多く、組織発足の秘密や極秘に扱っているモノ、そしてボスの事などについては一切不明である。

 

 

仮面ライダーW

 

左翔太郎とフィリップが二人で変身する戦士。『ソウルサイド』と『ボディサイド』があり、二つのガイアメモリを組み合わせることによって様々な効果を発揮するフォームへとチェンジする。基本は緑と黒の『サイクロンジョーカー』。他には『ヒートメタル』などが存在する。

 

 

スタンド能力

 

特有の人間のみに発現する『力ある精神の像(ヴィジョン)』。人型や武器型などさまざまな形のタイプがあり、基本性能や特殊能力も多種多様。

 

 

　学園都市の日常　インタビュー

 

　ここでは、これまでの学園都市の日常に登場した人物にインタビューをし、この作品に対する姿勢や意気込みなどを語ってもらうものである。取材を担当するのは魔術サイド制作を担当するLuke。

 

　第1回のインタビューは左翔太郎、上条当麻、ジョルノ・ジョバーナ、ブローノ・ブチャラティの四人。彼らの運命はまだ動き始めたばかりであるが、これからの自分の在り方について気合十分に語ってくれた。

 

 

『運命』というものを改めて深く考えさせられますね

 

Luke(以下L)：『学園都市の日常』っていうこの作品に出演することになったけど、現時点ではどんな気持ち？

左翔太郎(以下左)：こんなにいろんな世界の人たちと共演するってやっぱすごいよな！　現時点でも魔術に科学にスタンドに仮面ライダー。よりどりみどりだな。

ブチャラティ(以下B)：わかるわかる。俺も毎日が新鮮な気持ちだね。それに、イタリアからこっち(学園都市)に来たから日本の文化がおもしろくってさ。この前はレコードショップに行って初めてJ-POPのCDを買ったよ。

上条当麻(以下上条)：俺も楽しんでますね。以前からこの学園都市って街は何かとすごいところだとは思ってたけど、さらにすごく思えますよ。ちなみにブチャラティ、買ったCDは誰のヤツ？

B：B’z。

上条：おお。がっつりきたなぁ(笑)

L：ジョルノはどう？

ジョルノ(以下G)：そうですね……。『運命』というものを改めて深く考えさせられますね。

L：それはどういうこと？

G：今回この『学園都市の日常』で学園都市にいろんな人が集まって来たじゃあないですか。これから僕はどんな人と出会ってどんな事をしていくのかわかりませんが、たとえそれがどんなに小さくても何か起こるはずなんですよね。そして、いろんな場所でその『小さい事』が起こって、やがて街を動かしていくと思うんです。これって『運命』によるものじゃあないですか？

L：たしかに。

上条：えー、でも俺は運命っていまいち信じられないんだよな。なんせ今まで『運』ってものに左右された経験無いですし。一応、どこかでちゃんと働いてるとは思うんですけどね。

B：まぁお前(上条)の言うことも一理ある。でも、ジョルノの言ったとおり運命で俺達が出会ったのならすごい事だとは思わない？

上条：そりゃあ！　もし本当ならそこに圧倒的な夢を感じるな。

B：だろ(笑)？

左：俺も同感。運命とか導きとかってゾクゾクするよな。フィリップじゃあないが(笑)。

L：みんな『運命』ってものにスゴ味を感じるみたいだねぇ

G：これからもその『運命』が良くも悪くも、どう働いていくのか楽しみですね。

L：悪い場合の不安とかは無いの？

G：えっとですね。不安……というか、やっぱりその障害みたいなものを乗り越えてこそ運命を味方に、一歩自分を成長させられると思うんですよ。

L：つまり、『試練は必要だ』ってこと？

G：そういうことですね。まぁ物語の展開も緩急が無ければ面白くないですし(笑)。

左：すげージョジョ思考だな。

上条：うんうん。言うことに気高さを感じる。

G：あはは。とは言っても、いつもこんなガチガチじゃあないんですよ。ブチャラティなんてよく漫画とか読んでますし。

左：マジか⁉　ちなみにお気に入りの作品は？

B：……。『すごいよ‼マサルさん』かな？

一同：(爆笑)

上条：えぇーーーー(笑)！　ブチャラティが『すごいよ‼マサルさん』⁉　イメージ合わねぇッ！

B：そんなこと言われても困る。でも、おもしろいでしょ？

左：いや。たしかに面白いけどさぁ、さすがにお前とはイメージがかけ離れ過ぎてるだろ。

B：なに？　だったら今からセクシーコマンドを見せてやる。スティッキィ・フィンガーー――

上条：やめろやめろ(笑)！

 

仮面ライダーに会えたってのはホント感動ですね！

 

L：あはは。みんなすごく仲が良いね。じゃあさ、みんなそれぞれ戦闘スタイルが異なるけど、自分以外の人のものを見てどう？

左：スタンドかっけぇよスタンド！　超能力(学園都市で開発しているものではなく、一般的な意味で)の類ってのはわかるけどさ、単純に火とか電気とか出すんじゃあなく、人(物)の姿で闘うってのがシビレるよな！

上条：カッコいいですよねぇスタンド。いいなぁ、あこがれるなぁ。

G：君だって学園都市の超能力があるじゃあないですか。

上条：なに言ってんだよ。俺はレベル0なんだぞ。一応特殊能力はあるっつっても、スゲー地味だし、日常的に使える場面も少ない。

B：大丈夫。普通に個性あるからその能力。

上条：なんかあんまりカバーしてもらった気がしないけど……。

L：たしかにスタンドはカッコイイよね。

上条：でも俺、やっぱ仮面ライダーに圧倒的な魅力を感じるんですよ。だから仮面ライダーに会えたってのはホント感動ですね！

左：おぉ。サンキュ

L：具体的にはどういう意味？

上条：なんつーか、もうオーラが違うんですよね。たとえば事件が起こって、もし仮に俺が解決したとしても、俺みたいな高校生だとなんか腑に落ちない人もいると思うんですよ。でも、仮面ライダーは違う。そこにソイツがいるだけで全部が丸く治まるような――

B：貫禄があるってこと？

上条：そんな感じかな。あ、もちろんスタンドもサイコーっすよ。

L：なるほど。

上条：『フォームチェンジ』もいいですよね。特に翔太郎さんのダブルは大きく色が変わるんで印象もガラッと変わるし、何よりメモリを組み合わせるのが楽しそう。

G：わかるわかるその感覚。それに、あのガチャガチャするのもたまらないよね。

左：なんか照れるなぁ(笑)

L：まだ全フォーム使ってないよね？

左：ああ。今回までで3フォーム使ったけど、まだ6フォーム残ってる。パワーアップなんてしたらさらに増えるかもな。

B：まだ6フォームも残ってるの？

左：そうだな。メモリは現時点で左右3つずつあるから全部で9フォーム。だから残り6フォーム。

B：ってことはあと6通りの戦い方があるわけだよな。スゲー。

L：みんなダブルから目が離せないね。

G：そうですよね。いろいろと興味深いです。

上条：いやー。やっぱ良いわ、仮面ライダーって。

 

戦い方にはこだわりたいな

 

L：さて。これから物語は進んでいくけど、同時に敵も現れる。自分達はどんなスタンスで彼らと戦っていくつもり？

左：戦い方にはこだわりたいな。俺は『勝てば官軍』って思想が許せなくてさ。だから自分の間違いは素直に認めようと思ってるし、たとえ仲間でも間違ってるって感じたら注意する。

G：良い心構えだと思います。僕は『誇り』を重んじたいですね。

上条：誇り？

G：ええ。翔太郎にも通ずる意見だと思うんですけど、『勝ち』だけにはこだわりたくないんですよね。たしかに勝つことは重要です。でも、それだけを見てしまったら大切な何かを失ってしまう気がするんですよ。

L：なかなか深い意見だね。

G：人間の気高い部分は損なわずにいたい。『勝ちにこだわらず戦いにこだわる』ってとこですかね。

B：なんか日本の武道みたいだね。

G：たしかに(笑)。

上条：俺は『盗む』ですね。

L：それはどういう意味？

上条：今ここにいるメンバーの中だけでも、戦闘でも考え方でも俺はまだまだ半人前なんですよね。だから他人の良い部分は積極的に盗んで吸収していきたいんですよ。自分にとってプラスな要素を与えてくれるのってやっぱり他人なんで。

L：良いね！

上条：どうも(笑)。

 

会話を大切にしていきたいと思 う

L：ブチャラティはどう？

B：みんなの協力が大事だと思うな。たとえば戦闘にしたって、個人の力ではある程度限界がある。だからみんなの力で互いの短所をカバーしていくんだ。それにはある程度の信頼関係が必要になるね。

L：信頼関係を築いていくにはどうすれば良い？

B：会話を大切にしていきたいと思う。コミュニケーションははっきり言って基本だからね。まずは挨拶をし、感謝と謝罪をきちんと言葉にして表わす。簡単でしょ？

L：基本を大切にした素晴らしい心がけだね。でも、戦闘とかで普段からの会話(コミュニケーション)はそんなに重要になってくるものなの？

B：もちろん。まず会話(コミュニケーション)の一番の目的は相手の事を知ることだからね。たとえば複数人で敵と戦闘をしていたとしよう。でも、そこで仲間のことが良く分かっていないとコンビネーションとかフットワークとかがメチャクチャになってしまう。要は個人で戦っているのと何も変わらないってわけ。それじゃあ能率が悪い。やるからには特別な事情が無い限り早く終わらせたいからね。

左：仲間と仲良くなっておいて損も無いしな。

B：Exactry(そのとおり)

L：なるほど。良くわかった。

B：また、会話は決して仲間との間だけに必要なものではない。敵に対してだって必要だ。

L：それはまたどうして？

B：敵だってしっかりとした思想や信念に基づいて行動している。それを理解した上で戦ってこそ、納得のいく戦いができると思うんだ。そうじゃあないと本当の意味での『正義』を通せない。このあたりはジョルノが言ったことと共通してると思うんだ。敵と出会った瞬間、吐き捨てるように一言だけ言って即殴りかかるなんて論外だね。

上条：なんか今回で最も良い発言が出た気がする。

G：ですね。

 

やっぱり風都――学園都市は素晴らしい場所だよな

 

L：ありがとう。じゃあ最後に何か言いたい事があればどうぞ。

上条：えーと。俺はこんな調子ですけど、とにかく一生懸命やっていきたいと思います。今後とも学園都市の日常と学園都市をよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

G：これから僕達の前には様々な『試練』が立ちはだかると思います。しかし、それを乗り越えていき、一つ一つ成長していきたいです。

B：今回のインタビューは楽しかったよ。今度はぜひ日本のおもしろい観光スポットやB級グルメを教えてほしいな(笑)。

左：やっぱり風都――学園都市は素晴らしい場所だよな。俺はずっとこの街の素晴らしさを伝えていきたいと思う。学園都市サイコーッ！

 

 

今回の学園都市の日常 FACT FILEはこれにて終了。最後まで長文につきあってくれてありがとう。これからも彼らの戦いは続く……。今回のお相手はLukeでした～。