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メンバー自己紹介
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teamBDR
性別:
男性
職業:
高校生
自己紹介:
このブログは退屈な日々を革命すべく集まった6人のブログなんDA。
メンバーの紹介なんDA
[Joker(ジョーカー)]この団を作った人。学園都市の日常・科学サイドを書いてるのはこの人。ボディサイドのガイアメモリをコンプしている。最近、teamBDRが満足同盟となんら変わりない事に気づいたが、狙ってなどいなかった。いや、ホンとにマジで。まあそんな事はどーでもいいから、満足しようぜ!!
[ナレ神(シン)] 貴重な「純粋なツッコミ役」。LUKEとは実況・解説コンビである。最近、兄のオタクライフを書いた記事が大ヒットした。
[ガチャピン]旧かみやん。最近はこっちの名を名乗るほうが多い。通称、魯迅(ろじん)。又は、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)。もうなんか『お姉ちゃん』しか言わないかわいそうな人。teamBDRの中でもトップクラスにアレな人なんDA。
[S(サジタリウス)] 変態である。クラスの女子、挙句の果てには学校の先生にまで変態と言われてしまったぞ!この変態軍人めが!!
[Sgt.LUKE(サージェント.ルーク)] おそらくこの団最強の男。その脳内は無限のユーモアにあふれている。もしかしたらアンサイクロペディアを超えているかもしれない。ちなみに食玩のサイクロンメモリを持っている。
[XILE(ザイル)] 割と普通人。EXILEのファン。この団に入ってからまわりに毒されてきた。被害者。だが本人は楽しそうである。
メンバーの紹介なんDA
[Joker(ジョーカー)]この団を作った人。学園都市の日常・科学サイドを書いてるのはこの人。ボディサイドのガイアメモリをコンプしている。最近、teamBDRが満足同盟となんら変わりない事に気づいたが、狙ってなどいなかった。いや、ホンとにマジで。まあそんな事はどーでもいいから、満足しようぜ!!
[ナレ神(シン)] 貴重な「純粋なツッコミ役」。LUKEとは実況・解説コンビである。最近、兄のオタクライフを書いた記事が大ヒットした。
[ガチャピン]旧かみやん。最近はこっちの名を名乗るほうが多い。通称、魯迅(ろじん)。又は、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)。もうなんか『お姉ちゃん』しか言わないかわいそうな人。teamBDRの中でもトップクラスにアレな人なんDA。
[S(サジタリウス)] 変態である。クラスの女子、挙句の果てには学校の先生にまで変態と言われてしまったぞ!この変態軍人めが!!
[Sgt.LUKE(サージェント.ルーク)] おそらくこの団最強の男。その脳内は無限のユーモアにあふれている。もしかしたらアンサイクロペディアを超えているかもしれない。ちなみに食玩のサイクロンメモリを持っている。
[XILE(ザイル)] 割と普通人。EXILEのファン。この団に入ってからまわりに毒されてきた。被害者。だが本人は楽しそうである。
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第6話「弓と矢と虹村兄弟 その②」
作者 Joker
作者 Joker
―――ここは学園都市最大の大富豪「園咲家」の風都地区にある屋敷
4人の人間が食事をしながら話をしている。
「ところで冴子、ガイアメモリの流通のほうはどうなっているのかね?」
園咲家当主、園咲 琉兵衛(そのざき りゅうべえ)が娘の園咲 冴子(そのざき さえこ)に問う。
「ええ、順調ですわ。
それより、こないだコンタクトに成功した“アンジェロ”の証言についてですが・・・
部下に調査させた結果“学生服の男”の正体がわかりましたわ。」
「で、誰だったんだい?冴子。」
聞き返したのは冴子の夫、園咲 霧彦(そのざき きりひこ)だ。
「“虹村形兆”・・・清明院大学に通う18歳の学生ですわ。」
「その男が“スタンドの弓と矢”を持っているのか・・・」
琉兵衛が言った。
「いったい何なんですの?その“スタンドの弓と矢”って?」
冴子の妹、園咲 若菜(そのざき わかな)がきく。
「“スタンドの弓と矢”は、われらが作るガイアメモリに更なる進化を与えてくれるものだよ・・・」
琉兵衛が答えた。
「お父様・・・すでに刺客は放ってありますわ・・・・・・
必ず、“スタンドの弓と矢”は私たちのものになるでしょう・・・・・・」
「にゃ~~~~~~ン・・・」
琉兵衛の膝の上で飼い猫のミックが鳴いた。
ズキュウウウン
クレイジー・ダイヤモンドが康一に触れる。
キョロ・・・・・・
康一の目が動く。
「広瀬さん!」
「よお~~~~~~っ!グレートに危なかったな、康一・・・
気がついてくれてうれしいぜ。」
仗助と黒子はひとまず安心した。
「こっ!ここはどこ?」
「あの時のやばい状態はまだ終わっていないんですのよ・・・広瀬さん・・・
ここからあの階段を降りて・・・この家から出たいのですが・・・」
(無事行かしてるかなあ~~~ 億泰の兄貴はよお~~~)
ザシュッ
「!」
天井から物音がした。
ザッ! ザシュ ザシュ! ザシュッ
物音はどんどんこちらに近づいてきている。
(やはり何かいるぜ・・・・・・階段を来る時はいなかったが・・・
今・・・天井の闇の中に何かが潜んでいる・・・・・・)
仗助はライターを取り出して物音がする方を照らしてみた。
パタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタ
「なんだ・・・・・・!?」
何か小さなものが動き回っている。
(なんだかすばしっこい奴がいるぞ・・・あれが億泰の兄貴のスタンドか・・・
しかしさっきは闇の中で見えなかったから不気味だったが、
見えたらほんのちょっと安心したぜ・・・どうも力(パワー)が弱そうなチビだぜ・・・
この戦い、今度あのチビが姿を見せたらすかさずクレイジー・ダイヤモンドを叩き込んで終わりだな。)
ガシャン!
「出やがったな~~~っ!」
ガシャア ガシャ ガシャ ガシャ!
「!!」
「なんですの!たくさんいますわ・・・
それにこの軍隊のような服装はッ!?」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
ボッ ドバアアッ
「うわあああああああ なにーーーッ!?」
仗助はライターを持っていた右手をライフルのようなもので撃たれた。
バッ バッ バッ バッ
ボッ ボッ ボッ
ブワアアア~~~~~~ッ
「た・・・たくさんいますわ・・・・・・
G・Iジョー人形みたいな兵隊が落下傘で降りてきますわ。」
「億泰の顔につけられた無数の穴のキズはこいつらのあの小さい
M16とかいうカービン・ライフルで射ったものだったのかよ・・・
こ・・・これが億泰の兄貴の“スタンド”か・・・・・・・・・・・・・・・」
ビスビスビスビスビス
「いっ痛え!」
仗助は左耳を撃たれた。
「野郎ッ!」
仗助はクレイジー・ダイヤモンドでバッド・カンパニーの兵隊を何体か殴りつぶした。
しかしほかの兵隊はピンピンしている。
「2、3体やっつけただけじゃあダメージにはなんねーようだな。
そして傷は小さい・・・小さいが破壊力は本物だ・・・・・・・・・・・・こいつは闘うと大ケガは確実だぜ。」
「仗助君・・・・・・こっこれは!?
いったいなんなのさ!この兵隊みたいなのは!?・・・・・・」
仗助と黒子は康一の言ったことに対して驚愕した。
「なにっ! い・・・今・・・・・・なんて言った・・・・・・?
見えるのか、このスタンドが・・・・・・
康一、お前まさか・・・あの“矢”に射られてスタンド使いに?」
「ほう!なったのか?そのチビ?」
「!」
「!」
「はッ!」
現れたのは虹村形兆だった。
「“スタンド能力”を出せるように・・・・・・・・・なっていたのか~~~?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
康一は戸惑っている。
「そこにいたんですの?億泰のお兄様。」
ドシュウ!
黒子は鉄矢を2本、形兆に向かって投げた。
シャキィーーーン
ドガガガガガガ
しかし鉄矢はバッド・カンパニーによって粉々に破壊されてしまった。
「我が“極悪中隊(バッド・カンパニー)”は鉄壁の守り・・・・・・
いかなる攻撃や侵入者だろうと生きては帰さん軍隊(カンパニー)だ・・・・・・・・・
本体の俺をやっつけたいだろうが、フフフフ・・・・・・
このカンパニーを越えて仗助のクレイジー・ダイヤモンドの拳や、
黒子のテレポート鉄矢がこの俺に近づく事は決してないと言い切るッ!
ほ~~~ら、我が軍隊の美しい幾何学模様が出来ているだろう~~~~~~?」
形兆のバッド・カンパニーは兵隊に加えヘリコプターや戦車まで追加され、無敵の布陣を築いていた。
「グレートだぜ・・・ヘリコプターや戦車までいるのか・・・・・・」
「ところで俺が出てきたのは・・・・・・小僧!お前を見るためだ!」
ド・・・ドキッ
「ぼ・・・僕?」
「そうだ・・・・・・康一とかいう名前だったなァ~~~っ
お前、予想に反して“スタンド”の素質があったようだな・・・・・・・・・
どんなスタンド能力か、今・・・そこで発現させてみろ・・・・・・!
もしかすると俺が“探し求めている能力”を持つ者かもしれんからなぁーーーっ
もしその“能力”なら生かしておいてやる~~~~~~~ッ!」
「“探し求めている能力”? いったい何が目的ですの?」
「俺に質問するなッ!!
仗助!黒子!お前らを殺す決定に変わりはない・・・
少し長く生きのびてることを感謝しろ!」
「・・・・・・・・・グレート・・・・・・
だが・・・たしかにッ!
おめーをこらしめてやれるスタンドだったらいいよなぁーーーッ」
ドキ ドキ ドキ ドキ ドキ
康一は固唾を呑んでいる。
「あのな!スタンドの出し方は簡単だぜ、康一。
“自分の身を守ろうとする”か・・・・・・“あいつをこらしめてやる”って気持ちになりゃあいいんだよ。」
「そ・・・そんなあ~~~ッ
ンなこと急に言われたってわけがわかんないよーーーーーーッ」
「わからんだと?それじゃあわかるよーに・・・・・・・・・
キッカケを与えてやるよォーーーッ」
ワサ ワサ ワサ ギラン!
康一の首元にバッド・カンパニーの兵隊が一体せまる。
「アッ!」
「!」
「!」
「グリーンベレーッ!やれッ!」
ザグ ザグ ザグザグ
「ああィイイイィィーーーーーーッ」
康一は頬を少し切られた。
「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイ」
ドーーーーーーーーーーーーーン!
「なにッ!」
「これはッ!?」
ボドン!
ダチョウの卵のような形をしたスタンドが康一から現れた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ひいいいいいいいいいいいいいいい!」
「・・・・・・おい康一、動かしてみろよ。」
「な・・・ハアー ハアー ハアー なにを?」
「そのスタンドですのよ!」
「ス・・・スタンド?こ・・・これが?ぼ・・・僕が出したの?」
「このあとどーなんだよーーー
この卵のようなものはどんな能力なんだ?」
「能力って・・・動かないよ・・・これで終わりだよ。
期待してもらって悪いんだけどこれ以上何もできないよ。」
「なに?これで終わりィ~?」
ピシ!
「!!」
ピシ ピシ
このとき形兆だけが気づいた。
康一が出した卵のようなスタンドにヒビが入ったのを。
「もういい!・・・・・・・・・知りたいことは・・・これで十分ッ!
全隊戦闘態勢ッ!」
ガシャアッ
「康一!スタンドをひっこめろッ!
あれを攻撃されるとお前も死ぬぜ!」
「ひっこめる?ひっこめるって・・・どっ、どーやるの・・・・・・?」
「攻撃開始イーーーーーーッ」
ドガア!
クレイジー・ダイヤモンドは康一のスタンドを蹴った。
康一もスタンドと一緒に吹っ飛ぶ。
「黒子ッ!俺の後ろに立て!」
ドババババババババババババババババッ!
バッド・カンパニーの一斉放射が仗助と黒子を襲う。
「ドラアーーーーーーッ」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
クレイジー・ダイヤモンドは弾丸を拳ではじく。
ボゴオッ
はじかれてそれた弾丸は後ろの壁に向かって飛んでいった。
「よし!康一と仗助、黒子は離れた・・・」
(今・・・あの小僧の卵のようなものにヒビが入ったのを確かに見た・・・・・・・・・
あの“スタンド”何かあるかもしれんッ! ここは殺すのは仗助と黒子の2人だけだな・・・・・・!)
「派手にやる気ならよーーーしょーがねーなーーーっ グレートにおっぱじめよーじゃんかーーーっ」
仗助は何発か被弾しており、血まみれで立っていた。
「フフフフフ、しかしお前たち、この状況からいったいどうやって勝とうというのかね?
周りをよく見てみろォッ!」
「!!」
「!!」
仗助と黒子の周りにはなにやらシャツのボタンのようなものが大量に落ちている。
「それは我がバッド・カンパニー特製の地雷だ。
そのぐらいの大きさだからってなめるなよ?足一本は簡単に吹っ飛ぶぜ~~~」
「・・・・・・つまりこういうことか?
“俺たちはこの地雷があるかぎり先へ進めない・・・・・・・・・”」
「Exactly(イグザクトリー “そのとおりだ”)」
「そうですの・・・・・・しかし億泰のお兄様!
私たちが先に進めようと進めまいと関係のない処刑を思いつきましたわ・・・・・・」
黒子は数え切れないほどの鉄矢を取り出した。
「くらいなさい!」
黒子はテレポートで鉄矢を形兆の体の周りを取り囲むように移動させた。
「なぁにィいいいいいッ
バッド・カンパニー!撃ち落せッ」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
「グフウゥッ!」
バッド・カンパニーはほとんどの鉄矢を撃ち落したものの、何本かは形兆に刺さってしまった。
「くそぉ・・・・・・やってくれるじゃないか、小娘・・・・・・
しかし万策尽きたな・・・今の鉄矢の量・・・おそらくお前の手持ち全部だ・・・
次は無い・・・・・・今、そこから動けないきさまらをすぐにバッド・カンパニーで蜂の巣にしてくれる・・・・・・」
「次?ええ・・・確かに次はありませんわ・・・・・・
これであなたはチェスや将棋でいう“詰み(チェック・メイト)”にはまったんですものッ!」
「何!?」
仗助は先ほど黒子が投げた鉄矢のかけらを大量に持っていた。
「クレイジー・ダイヤモンド・・・・・・!」
クレイジー・ダイヤモンドが鉄矢のかけらに触れる。
するとバッド・カンパニーに破壊された大量の鉄矢のかけらが形兆の背中をつきぬけて仗助の手に戻り、元の鉄矢の形になった。
「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
バタァン・・・・・・
形兆は倒れた。
「黒子が鉄矢を投げる前に、その鉄矢の先っちょのほうを折って持っといたんだ・・・・・・」
「さて・・・これで・・・あなたの体にも無数の穴が開きましたわね・・・・・・・・・」
バッド・カンパニーとともに仗助たちのまわりにあったスタンドの地雷も消えた。
「・・・危なかったですわね・・・
仗助、広瀬さん・・・早くここから出ましょう。」
「・・・・・・・・・し・・・白井さん、仗助君、ぼ・・・僕を射った ゆ・・・“弓と矢”は・・・・・・
どっ、どーするの?」
「そういえばそうでしたわねぇ・・・
きっとどこかに隠してあるんですわ。探しましょう。」
「ちょっと待てよ黒子。たしか億泰はこの家を“親父が買った”と言っていた。
この家にはまだあいつらの親父が潜んでいるのかもしれないんだぜ?
俺けっこうダメージ大っきいからよおー、今出会うのはごめんだぜーーーっ」
「そっそれは・・・だめだよっ!」
康一が叫んだ。
「ぼ・・・僕は仗助君に傷を治してもらったから い・・・生きてるけど
で・・・でもさっ!あの“弓と矢”で誰かがまた射られたら今度は死ぬかもしれないんだよっ!この街でっ!
動けないんだったらいいよ・・・僕と白井さんだけで探してくっからさっ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
仗助は黙って考えていた。
(康一・・・こいつ見かけによらずけっこう勇気ある奴なんだよな~
やるときゃやるっつうかよお~、ムボーっつーか・・・・・・)
「おい、やっぱり待て、コラ康一!
俺も一緒に行くぜ。早ーとこ“弓と矢”をブチ折って外に出よーぜ・・・」
3人は階段をのぼっていく。
「屋根裏に部屋があるよ。あそこかもよっ。」
康一は屋根裏部屋の扉を開けた。
「!! あっ・・・あった!ゆ・・・“弓と矢”だ!
“弓と矢”が奥の壁にかけてあるよ!」
康一は部屋の中に入る。
ガシィ!!
「!」
「!」
「!」
康一は部屋の中にいる何者かに右足をつかまれた。
「うっうわあああああああああ~~~~~~~~~っ」
「なっ・・・なんですの・・・・・・こいつは!」
康一の足をつかんでいる腕は人間のものではなかった。
「げっ」
康一が部屋の中に引きずり込まれる。
「この手は“スタンド”じゃあねえー
モノホンだ・・・モノホンの肉体だぜ、こいつは!
ドラアッ!」
ドチュ!
仗助はクレイジー・ダイヤモンドで康一の足をつかんでいる謎の腕を殴った。
すると殴られた腕はちぎれて飛んでいった。
3人は部屋の中に入る。
すると部屋の奥に右腕がちぎれた生物がいた。
そして信じられないことにその生物の右腕が再生してはえてきたのだ。
その生物は先ほどちぎれた自分の右腕をつかむとムシャムシャと食べ始めた。
「なっなんだ・・・?この生き物は・・・?
俺んちの近所にこんなのが住んでたなんて・・・」
「私は!今までの人生でジャッジメントとしていろんなものを見てきましたわッ!
しかし、こんな化け物は見たこともありませんわッ!」
「おえええええーーーーーっ」
康一はこみ上げてくる吐き気を抑える。
それだけこの化け物の姿は異様で気味が悪かったのだ。
「ついに見やがったなァーーー 見てはならねえものをよお~~~」
「てめーーーッ!」
現れたのは満身創痍の形兆だった。
「そこにいんのがよぉ~~~俺たちの親父だぜ。」
言いながら形兆は“弓と矢”をつかむ。
「親父は10年前・・・操り人形にされるため・・・“DIO”っつう男の細胞を・・・
頭に埋め込まれてこーなっちまったんだーーーーーーっ」
形兆は涙を流しながら語る。
「親父は頭をつぶされようが、粉微塵にされようが絶対死なねえんだ・・・
親父を“普通”に死なせてやりたいんだ・・・
だからこの“弓と矢”で・・・親父を殺してくれるスタンド使いを俺は探しているんだよ~~~っ」
―それは10年前のことであった。
当時の親父はまったくついていない男で・・・
その2年前に病気でお袋は死に、経営していた会社は膨大な借金を抱えていた。
親父は俺たちを理由なくよく殴ったよ・・・
・・・だが、ある時から急に親父のところに札束が転がり込んでくるようになった。
ろくに仕事もしてねーのによーーーっ
あとから調べてわかったんだが・・・その時すでに親父は“DIO”に心を売っちまってたよーだなあ・・・
金のために手下になってたのさ。
当時、お前たちの知り合い・・・承太郎とその仲間たちと闘っていたDIOは世界中からスタンドの才能がある奴を集めてたらしい・・・
ある日のことだ。
俺が学校から帰るとよおー、億泰の奴が泣いてるんだ。
俺は・・・親父がまた億泰を殴ったのか・・・そう思った。
しかし違っていた・・・・・・
親父が台所のすみで苦しがっているんだ。
顔がどういうわけか崩れていた。図工の時間の油ネンドみてーにぐちゃっとな・・・
「救急車呼ぼう!」って言ったら・・・
親父は叫んだよ。
「無駄だ!もうだめだ!病気じゃあない!きっと“DIO”が死んだから“肉の芽”が暴走したんだ!」ってな・・・
DIOは信用できない奴の頭に自分の細胞(肉の芽)を埋め込んで、操りたいときに命令できた。
そして最初の日から1年ぐらいで親父は俺たちが息子だっつー事もわからねー肉の塊になったのさ!
俺は調べた・・・“スタンド” “DIO” “承太郎”・・・・・・
知れば知るほど親父は決して治らないということを信じなければならなかった・・・
そしてDIOの手下だったエンヤという老婆を知って“弓と矢”を手に入れたんだ・・・・・・
お前らが闘ったアンジェロは・・・俺が大学で知り合いの神埼 士郎(かんざき しろう)という男に手伝ってもらって・・・
関東拘置所に忍び込みスタンド使いにした・・・・・
虹村兄弟の親父はガラクタ箱の中を引っ掻き回している。
「こいつはもう父親であって父親じゃあない!
DIOに魂を売った男さッ!自業自得の男さッ!
そして、また一方で父親だからこそやりきれない気持ちっつーのがお前らにはわかるかい?
だからこそフツーに死なせてやりてえって気持ちがあんだよ。
こいつを殺したときにやっと俺の人生が始まるんだッ!」
仗助は親父が引っ掻き回している箱の中を見た。
中には紙くずのようなものがいくつかあり、虹村兄弟の親父はそれを触っていた。
「ちくしょー やめろ!イラつくんだよッ!
10年間も無駄にこんなことばっか繰り返しやがってッ!」
形兆は自分の親父を踏みつけた。
「おい、そこまでにしとけよッ!」
「仗助ぇ~~~ お前たちに絶対にこの“弓と矢”を渡すわけにはいかねーっ
絶対になあーーーーーーーーーっ」
「勘違いするなよ・・・その“弓と矢”はあとだ・・・
気になるのはこの“箱”でよーーーっ」
ドギャアッ
クレイジー・ダイヤモンドは箱を殴り壊す。
そして箱を直す。と、同時に中にあった紙くずも元の形に戻った。
写真だった。4人の家族が幸せそうに写っている・・・写真だった。
「!!」
形兆は驚愕する。
「何か・・・ちぎれた紙切れのようなものをつまんでいるから形を直してみたら、
なにかと思ったらよ・・・なるほどな。」
「おおお、おおおおおおおお・・・
おお、おおおおあああぁああぁああ~~~~~~~~~っ」
虹村兄弟の親父はなにやら感動している様子だ。
「か・・・家族の写真ですわ・・・
い・・・意味があったんですわ。10年間・・・無駄に繰り返していたと思っていたこの動作には・・・
意味があったんですわッ!」
「当時の息子たちの写真を探していたんだ・・・
今のことはわからないかもしれない。でも・・・彼の心の奥の底には・・・
思い出があるんだよ・・・昔の思い出が・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
形兆は黙っていた。
「“殺す”スタンド使いより―――“治す”スタンド使いを探すっつーんなら、
手伝ってもいいぜ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
扉の陰で億泰が誰にも気づかれず一人涙を流していた。
「兄貴・・・・・・もうやめようぜ・・・・・・」
扉の陰から億泰が出てきた。
「親父は治るかもしれねーなあ~
肉体は治んなくともよお~、心と記憶は昔の父さんに戻るかもな~~~」
億泰は言いながら弓をつかんだ。
「・・・・・・億泰、なにつかんでんだよ・・・・・・・・・?」
「・・・・・・兄貴・・・」
「どけェ~~~っ億泰~~~っ
俺は何があろうと後戻りすることはできねえんだよ・・・
スタンド能力のある奴を見つけるため、この“弓と矢”でこの街の人間を何人も殺しちまってんだからなあ~
それに俺はすでにてめーを弟とは思っちゃあいない!弟じゃあねーから躊躇せずてめーを殺せるんだぜーっ」
(あ・・・兄貴ィ~~~っ・・・・・・)
その時、黒子は気づいた。
天窓から人影が見えるのを。
「あなたたち・・・このお父さんのほかに・・・まだ身内がいるんですのッ!?」
「!?」
「身内?俺たちは3人家族・・・・・・」
バチバチバチバチバチ
その時、コンセントの中から謎のスタンドが静かに現れた。
(こ・・・こいつは・・・)
形兆はこのスタンドに見覚えがあった。
謎のスタンドは億泰の背後に忍び寄り、弓を奪おうとしている。
(お・・・億泰のやつが・・・・・・)
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
「億泰ゥーッ!ボケッとしてんじゃあねーぞッ!」
形兆は億泰から弓を奪って殴り飛ばした。
バグゥン
謎のスタンドの腕が形兆の体を貫く。
「ガブッ」
「あっ!兄貴ィッ!」
謎のスタンドはしゃべりだす。
「この“弓と矢”は俺がいただくぜ・・・・・・俺の雇い主さんがこいつを高く買い取ってくれるんでなあ~~~っ
虹村形兆ッ!あんたにこの“矢”で貫かれてスタンド“レッド・ホット・チリ・ペッパー”の才能を
引き出されたこの俺がなーっ」
バリバリバリバリバリバリバリ
「うおおおおおおおあおおおおおおおおおおあああアアアッ!」
「こっ・・・これは!?」
「電気だッ!お・・・億泰の兄さんが・・・電気になっていくッ!“弓と矢”までッ!」
「兄貴ィーーーッ」
「俺に触るんじゃあねえッ!
億泰、おめーも!ひ・・・引きずりこまれる・・・ぜッ!」
「あ・・・兄貴ィ~~~っ」
「億泰・・・おめ・・・はよおー、いつだって俺の足手まといだったぜ・・・」
ドシューーーッ
形兆は完全にコンセントの中に引きずり込まれた。
「兄貴ィーーーーーーーーーッ!!」
億泰が叫んだ。
「い・・・今のスタンドは・・・いったいなんだったんだ!?」
「・・・・・・わからねえ・・・兄貴は・・・俺の知らねえところで何人かスタンド使いを見つけてたからよぉ~~~」
「仗助、それから億泰、屋根の上にテレポートして奴の本体を探しますわよ・・・」
3人はテレポートした。
「さっき本体と思われる者が・・・この窓からのぞいていたのですが・・・・・・」
「じょ・・・仗助~、黒子~っ あ・・・あれを・・・・・・」
億泰の目線の先、そこには黒焦げで電線の上に横たわっている形兆の死体があった。
(で・・・電線を伝わって・・・あんなところまで・・・・・・“弓と矢”は・・・奪われたようだが・・・)
億泰は兄の死体を見つめている。
「・・・・・・億泰・・・」
「・・・兄貴はよ・・・ああなって当然の男だ・・・・・・まっとうに生きれるはずがねえ宿命だった・・・・・・
でもよ・・・でも兄貴は最後にッ!俺の兄貴は最後の最後に俺をかばってくれたよなあ~~~っ
お前ら~~~見てただろォ~~~~~~?」
億泰は悲しみを必死に抑えた眼差しで仗助と黒子に問いかけてきた。
「・・・・・・・・・ああ、たしかに見たよ・・・・・・おめーの兄貴はおめーをかばったよ。」
―――学園都市のとある裏通り
「・・・おい、いるんだろう?約束どおりあの形兆から“弓と矢”を奪って、抹殺して来たぜ。
ためしにネズミを射ってみたが・・・たしかに本物だった。」
「ご苦労様。これが報酬金よ・・・今後ともよろしくね・・・・・・」
“黒い服の女”が男に報酬を手渡した。
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