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teamBDR
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男性
職業:
高校生
自己紹介:
このブログは退屈な日々を革命すべく集まった6人のブログなんDA。
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[Joker(ジョーカー)]この団を作った人。学園都市の日常・科学サイドを書いてるのはこの人。ボディサイドのガイアメモリをコンプしている。最近、teamBDRが満足同盟となんら変わりない事に気づいたが、狙ってなどいなかった。いや、ホンとにマジで。まあそんな事はどーでもいいから、満足しようぜ!!

[ナレ神(シン)] 貴重な「純粋なツッコミ役」。LUKEとは実況・解説コンビである。最近、兄のオタクライフを書いた記事が大ヒットした。

[ガチャピン]旧かみやん。最近はこっちの名を名乗るほうが多い。通称、魯迅(ろじん)。又は、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)。もうなんか『お姉ちゃん』しか言わないかわいそうな人。teamBDRの中でもトップクラスにアレな人なんDA。 

[S(サジタリウス)] 変態である。クラスの女子、挙句の果てには学校の先生にまで変態と言われてしまったぞ!この変態軍人めが!!

[Sgt.LUKE(サージェント.ルーク)] おそらくこの団最強の男。その脳内は無限のユーモアにあふれている。もしかしたらアンサイクロペディアを超えているかもしれない。ちなみに食玩のサイクロンメモリを持っている。

[XILE(ザイル)] 割と普通人。EXILEのファン。この団に入ってからまわりに毒されてきた。被害者。だが本人は楽しそうである。
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第16話「絶望―ディスペア―」
 
作者 Joker

力が欲しかった。
力があれば、みんなが私を必要としてくれる。
みんなが私を必要としてくれれば、それが私の生きる理由になる。
だから私は超能力という力を求めてこの学園都市にやってきた。
でも、私には何の力もなかった。
ただ、とてつもない絶望だけがそこにあった。
自分がただここにいるだけの無力な存在だと思い知らされた。
なら・・・何故私はここにいるのだろう?
本当に、私はここにいていいのだろうか・・・・・・・・・
 
初春によって介抱された佐天は鳴海探偵事務所のベッドの上で眠っている。
翔太郎が佐天をおぶって連れてきたのだ。
御坂はアンチ幻想御手(レベルアッパー)プログラムを見るために病院へ帰ったので、
今、鳴海探偵事務所にいるのは翔太郎、初春、フィリップと怪我人の佐天であった。
翔太郎はラジオをつける。
『午後11時のニュースをお送りいたします。
今日午後8時未明、風都インター付近に出現したスペースビースト・サイコレアルでしたが、
それとほぼ同時に現れた巨人によって倒され、被害は小規模に済んだ模様です。
なおTLT(ティルト)の発表によりますと、この巨人は過去に現れた“ウルトラマン”と呼ばれる巨人と同一のものであるとのことです。
しかしウルトラマンの正体や、スペースビーストが何故発生したのかについてはいずれもまったく発表がなく、謎のままです・・・・・・』
「佐天さん・・・・・・」
初春が眠っている佐天を見守りながらつぶやいた。
翔太郎は鳴海探偵事務所についてすぐに初春とフィリップに佐天がウルトラマンである可能性が高いことを話していた。
2人とも驚いていたが、佐天が眠っている今は何も聞き出せないとして、佐天が起きるのを3人で待っていた。
その時、佐天が起きた。
「佐天さん!」
初春が思わず叫ぶ。
「・・・初春。」
起き上がろうとする佐天。が、その時佐天の背中に激痛が走る。
「―――ッ痛!!」
「佐天さん!!無理しないでください!ひどい怪我なんですから・・・」
「初春・・・止めないでよ。私は・・・戦わなくちゃあいけないんだから・・・」
佐天は胸ポケットから先端が青く明滅している短剣のようなものを取り出した。
「もうすぐ・・・また、さっきみたいにビーストが出現するわ。この近くで。
だから・・・戦わないと・・・・・・」
そう言って佐天はベッドから出ようとする。
しかし佐天はベッドから転げ落ち、背中を強打した。
「うッ・・・・・・!!」
「佐天さん!!」
初春が佐天に駆け寄る。
「無茶しないでください!今は怪我を治すことの方が先です!」
初春が感情的に怒鳴る。しかし佐天は、
「ダメ・・・戦わないと・・・」
と言って、なおも鳴海探偵事務所から出て行こうとする。
「何故そうまでして、戦おうとするんだい?」
フィリップが疑問を口ににする。
「・・・やっと、できたんです。私だけにできることが。
私の力で、みんなを守ることができるんです。
・・・といっても、本当は私の力なんかじゃあなくて、ウルトラマンの力なんですけどね・・・・・・」
最後に佐天は物悲しげな微笑を残して鳴海探偵事務所から出て行った。
「ま・・・待ってくださいッ 佐天さん!!」
初春が佐天を追おうとした。その時、
ドガッシャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
突然、大地が揺れた。
「きゃあああァッ!」
事務所の中にいた3人全員が床に倒れこむほどの衝撃だった。
壁にかけてあったものはすべて地面に落ちている。
「まさか・・・!」
翔太郎が窓から外を見て見る。
そこには地面を割って出てきたスペースビースト・ガルベロスが1キロメートルほど先のビル街で暴れまわっている光景が広がっていた。
 
人々がビーストから逃げ惑う中、
ただ1人佐天はビーストに向かって疾走していた。
背中の傷はいたむ。だがそれどころではない。
3つ首のビースト・ガルベロスはそれぞれの口から火球を発射して街を焼き尽くそうとしている。
佐天は走るのをやめ、胸ポケットから短剣状の変身アイテム・エボルトラスターを取り出した。
それを鞘から抜いて天にかかげる。
「ヤアッ!!」
佐天の体が巨人へと変化していく。
佐天はウルトラマンネクサス・アンファンスの姿でガルベロスの前に立ちふさがった。
「ギャオォォォォォォォォォォンッ!!」
空に浮かぶ満月に向かって3つ首の犬は吠えた。
「シェエアッ!!」
 
「テエヤァッ!!」
ネクサスはガルベロスに向かって殴りかかった。
「ギャシャァァァァァァァァァァァァァンッ!!」
しかし、ガルベロスの真ん中の口に拳を噛まれてしまった。
「ジェアアアッ!!」
ネクサスは必死に拳を引き抜こうとするが、噛む力が強くて抜けない。
「「グルルルァァァァァッ!!」」
ボヒュンッ ボヒュンッ
さらにガルベロスは左右の口からネクサスの両肩に向けて火球を発射した。
「ジュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
なんとか拳を引っこ抜いたネクサスだったが、続いて発射された火球を避けきれずもろにくらってしまった。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!」
ガルベロスの猛攻は続く。
火球をくらってひるんだネクサスの腹部へ向けてのキック。
さらにガルベロスの屈強な腕から繰り出されるパンチの応酬に頭突き。
それらすべてをくらってネクサスは大きく吹っ飛んだ。
「ジョワァァァァァァッ!!」
ドッガシャァァァァァァンッ
ネクサスが倒れた衝撃で100メートル級の高層ビルが何本も崩れる。
しかし、そんなことにはかまいもせずガルベロスは更なる攻撃をしかけようとしていた。
その時、
ドヒューーーーーーーーーーーーーーーーン
ビキュン ビキュン ビキュンッ
ドン ドン ドォーーーーーーンッ
「ギュオォォォォォォーーーーーーーンッ!!」
空のかなたから4機の戦闘機が飛んできてガルベロスをビームで攻撃した。
ガルベロスはひるんでその場に立ち止まる。
「オイ・・・あれって・・・ナイトレイダーの戦闘機じゃあねえか?」
逃げ惑う人々が空を見上げ口々に言う。
「本当だ・・・ナイトレイダーだ!!」
人々の瞳に希望の灯りがともる。
ナイトレイダーは今まで多くのビーストたちをウルトラマンの力無しでも倒してきた。
ナイトレイダーは人類の力でビーストに対抗できるという力の象徴なのだ。
しかし何故、解散したはずのナイトレイダーが今再びその姿を現したのか?
それは今から30分ほど前、
TLTは新たに発生を始めたビーストに対抗するため、過去に解散したナイトレイダーの隊員4人を、学園都市内のダムに擬装した秘密基地・フォートレスフリーダムに再結集したのだ。
 
4機の戦闘機、クロムチェスターα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の絶妙な連携によりガルベロスは追い詰められていく。
「全員、ハイパーストライクチェスターだ!!」
クロムチェスターβに乗るナイトレイダー隊長・和倉 英輔(わくら えいすけ)は指令を下した。
「「「了解!!」」」
αに乗る副隊長・西条 凪(さいじょう なぎ)、γに乗る平木 詩織(ひらき しおり)、
δに乗る孤門 一輝(こもん かずき)、各隊員はそれぞれ指令を受け取った。
「セットイントゥー・ハイパーストライクチェスター!!」
孤門隊員が掛け声を発する。
4機のクロムチェスターは空中でフォーメーションを取る。
そして分離・合体を繰り返し、最強形態・ハイパーストライクチェスターが完成した。
「ハイパーストライクバニッシャー・シュートッ!!」
ハイパーストライクチェスターの主砲・ハイパーストライクバニッシャーが発射される。
ドッギュウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
ドジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!
「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!」
ガルベロスの真ん中の頭に直撃した。
ガルベロスの額が焼け爛れている。
「ギュオォォォオオオオオォォォォォォオオオオンッ!!」
ガルベロスは痛みに耐えかねてか地面を掘って逃げた。
「CIC(戦闘情報指揮所)、ビーストに逃げられました。」
和倉はCICにいる作戦参謀・吉良沢 優(きらさわ ゆう)に連絡を取った。
『おそらくビーストはしばらく地下に潜伏していると思われます。
その間に各隊員は地上に降りて、避難活動を進めてください。』
 
ビルの間に倒れていたネクサスは光を放ちながらその姿を消した。
「・・・ウルトラマン。」
孤門隊員はその様子を見てつぶやいた。
孤門は今までに何人ものウルトラマンに変身できる者・デュナミスト(適能者)を見てきた。
そして自身も10年前に新宿地区で闇の巨人と戦ったデュナミストであった。
そんな孤門が見た感じ、今のウルトラマンはかなり傷ついている様子だった。
各隊員がチェスターを着陸させた後、孤門隊員はただ1人ウルトラマンが倒れていたビル街へと走って行った。
そこには1人の少女が倒れていた。
「君!大丈夫か!?」
孤門隊員は少女に駆け寄った。
少女は服の所々が血だらけで、左の拳の皮はずり剥け、どうやら気絶しているようだった。
右手にはウルトラマンに変身するためのアイテム・エボルトラスターが握られている。
どうやらこの少女が今のデュナミストで間違いはないようだ。
「佐天さーーーーーーんッ!!」
その時、少女に向かって2人の人影が迫ってきた。
初春と翔太郎だ。
「あなたたちは・・・この人の知り合いですか?」
「・・・ナイトレイダーか。ああ、そうだ。」
孤門の問いに翔太郎が答えた。
「佐天さん!佐天さんしっかりしてッ!!」
初春が佐天を抱きかかえる。
初春の手にネチャネチャとした血の感触が伝わる。
「佐天さん・・・・・・」
初春の目に涙が浮かぶ。
「早く病院に運ぶんだ。」
孤門は急いで救急車を呼んだ。
10分後、佐天は常盤台地区の病院に搬送された。
 
幻想御手(レベルアッパー)使用者たちが収容されている病院では、
承太郎や御坂たちがアンチ幻想御手(レベルアッパー)プログラムを作動させたことにより、
幻想御手(レベルアッパー)使用者たちが次々と目覚め始めていた。
しかし、ビーストが暴れたことにより怪我人が続出しており、病院は新たな患者であふれかえっていた。
その中には佐天の姿もあった。
幸い佐天は傷は多かったものの、数針縫って輸血をするだけですんだ。
しかし、いまだに目は覚めておらず、ベッドで眠りながら点滴を打っていた。
佐天の様子を孤門、翔太郎、初春の3人が見守っていた。
「そうですか・・・あなたたちはこの子がウルトラマンだって知ってるんですか。」
「ああ・・・まあな。
むしろ意外なのはこっちのほうだぜ。
あんたが10年前に俺があこがれたウルトラマンの正体だったとはな。」
これが日常なら、翔太郎は興奮して孤門にサインをねだるなりなんなりしていただろう。
しかし、今の状況は異常だ。
翔太郎は純粋に喜ぶことも、驚くこともできない。
その代わりに、翔太郎の心は悔しさで満たされていた。
佐天がこんなに苦しんでいるのに、自分は何もしてやれない。
それは初春や、この街の多くの人々も同じだった。
皆、自分の無力を呪って、ただただ絶望していた。
 
アンチ幻想御手(レベルアッパー)プログラムを起動させた後、
御坂は病院の外に出ていた。
病院の中は人でごった返している。
それが嫌で外に出てきたのだ。
「ホンと、大変なことになってるみたいね・・・」
病院の外を次々と救急車が行き来している。
その救急車が交差して離れる瞬間、御坂はありえないものを見た。
「・・・!!・・・木山・・・春生!?」
一瞬、スペースビーストに取り込まれて死んだはずの木山の人影が見えた。
気のせいかと思ったがその人影は自分に向かって歩いてきている。
そして、御坂の10メートル先で木山は停止した。
「木山・・・あんたなんで・・・!?」
「なんでとは・・・なんでだ?私が生きていてはまずいのか?」
確かに木山の声であった。
それは御坂が知っている木山春生で間違いなかった。
 
ピッキューーーン
佐天は脳内に電流が走るような感覚がして起きた。
「佐天さん!!」
初春がうれしそうな顔でこっちを見てくる。
しかし、今はそれどころではない。
「初春、ごめん!!私・・・行かなきゃ!
御坂さんが危ないッ!!」
佐天は点滴を引っこ抜くと一目散に病室から出て行った。
 
「よかった・・・生きていたのね。」
御坂は安堵した。
そんな御坂に木山がさらに近づこうとしてきた。
「御坂さん、君に知って欲しいんだ。
私がかつて所属していた組織について・・・」
御坂は興味深い話だと思い、木山の話に耳を傾けようとした。
その時、
「御坂さん!今すぐその人から離れてくださいッ」
デュナミスト専用銃・ブラストショットを持った佐天が2人の前に現れた。
「佐天さん・・・?」
御坂はあっけにとられた。
その瞬間、木山の腕が怪物のようになって御坂の方に伸びてきた。
「え!?」
ドッシューーーーーーーーンッ
佐天のブラストショットが伸びた木山の腕めがけて光弾を発射した。
「クッ!!」
木山は後ろへ下がった。
「木山春生・・・その姿は・・・」
木山の姿は怪物のように変わっていた。
肩甲骨のあたりから突き出した2本の角、額からも角が2本生え、腕の皮膚は岩のようになり、爪は鉄板を楽々と切り裂きそうな鋭さだ。
もはや元の木山春生ではなかった。
「御坂さん、もうその人は人間ではありません。ビーストです。」
「え!?でも・・・さっきまでは確かに・・・」
「あれは・・・あのビーストが木山春生を取り込んだからです。」
佐天は2発目を撃つ準備を整えた。
「ククククク、モウスコシデソノオンナヲトリコメルトコロダッタンダガナァ・・・
マアイイ、ミナゴロシダァッ!!」
木山のビーストが濁った口調でそう言った瞬間、
ビーストの背後の地面が割れて先ほどのガルベロスが現れた。
ガルベロスは真ん中の口で木山のビーストを飲み込んだ。
するとガルベロスの真ん中の頭がサイコレアルの頭へと変化し、
体全体がとげとげしく変化した。
ガルベロスは木山のビーストを取り込んでガルベロス・Sへと進化したのである。
「きゃ・・・きゃあああああああああああああああああああああああああああああッ!!」
目の前に50メートル級の怪獣が現れて御坂は恐怖で叫んだ。
「グロウアァッ!!」
ガルベロス・Sは病院に向かおうとしている。
患者たちを捕食する気だ。
佐天はエボルトラスターを取り出す。
「ハアァッ!!」
佐天の身体を青く大きな光が包みこみ、それが球体となってガルベロス・Sを病院から遠ざけるように吹っ飛ばした。
青い光が晴れて中からウルトラマンネクサス・アンファンスが登場する。
「ヘエアァッ!!」
ネクサスは病院を背にして構えた。
 
『孤門、常盤台病院の近くにさっきのガルベロスが出現した!
俺たちも至急、チェスターで向かう。
お前は先にクロムチェスターδで応戦してくれ!』
和倉からの通信を孤門は受け取っていた。
「了解しました、隊長。」
孤門は病院の近くに呼び寄せたチェスターδに乗り込んだ。
その時、CICの吉良沢から連絡が入る。
『孤門隊員、今回出現したビースト・サイコレアル、ガルベロスはどちらも解析の結果、
過去に現れたビースト・メガフラシ同様、ウルトラマンのメタフィールドを打ち消すことがわかりました。』
「・・・つまり、民間への被害を最小限にとどめて戦うように・・・ということですね?」
『そうです。』
「了解しました。」
孤門のクロムチェスターδが飛び立つ。
「ピギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!」
ガルベロス・Sの火球がネクサスに向けて飛んでいく。
「セアアアァッ!!」
ネクサスは右手でシールドを張ってそれを防ぐ。
と、同時に左手を胸の前に持ってきてネクサス・ジュネッスグリーンへの強化変身を遂げた。
「シェエアアァッ!!」
ネクサスは前方に向けて跳び、そのまま空中からガルベロスの頭部にかかと落しを決めた。
「プギャアアアアアアアアアアアンッ!!」
立ち上がったガルベロス・Sを高速移動で翻弄しつつ攻撃を当てるネクサス。
「テイヤァァァッ!!」
渾身のキックがガルベロス・Sの腹部に命中する。
「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!」
吹っ飛ぶガルベロス・S。
「ハアア・・・ッ!!」
ネクサスはサイクロンレイ・シュトロームの構えを取った。
しかし、
「ピッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!」
突如ネクサスの体が念力のような力で宙に持ち上げられた。
「ハッ!?」
そしてネクサスの身体は地面に思いっきりたたきつけられた。
「ジェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
地面に倒れこむネクサス。
ガルベロス・Sはもう一度念力でネクサスを攻撃しようとした。
が、
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」
ガルベロス・Sの真上からクロムチェスターδが急降下攻撃を仕掛けてきた。
ガルベロス・Sめがけて大量のミサイルが降り注いだ。
「プギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
ひるむガルベロス・S。
おかげでネクサスへの追撃は免れた。
その時、風都地区から和倉隊長たちが乗るチェスターα~γも到着した。
「セットイントゥー・ストライクフォーメーション!!」
和倉隊長が掛け声をかける。
チェスターα~γが合体して、ストライクチェスターになった。
「孤門、連携で一気にたたくぞ!」
ストライクチェスターとクロムチェスターδがガルベロスをはさみ撃とうとした。
その時、
「ピギャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
ストライクチェスターとクロムチェスターδの動きが空中で止まった。
ガルベロス・Sが念力で2機を縛ったのだ。
ガルベロス・Sの左右の頭がそれぞれチェスターの方を向く。
「「ギャアァァァンッ!!」」
ボッキューーーーーーーーンッ!!
静止しているチェスターに向けて火球が放たれた。
避けようがない。
火球を受けて吹き飛ぶストライクチェスターとクロムチェスターδ。
「ジェネレーター大破!不時着します!!」
ストライクチェスター内の平木隊員が叫ぶ。
どうやら孤門の方も同じ状況のようで、2機とも街中に不時着した。
「ピギャアアアァァァァァッ!!」
ガルベロス・Sが再びネクサスを空中に持ち上げてたたきつけようとする。
どんどん高空まで持ち上げられていくネクサス。
「ヘアアアァァァァァ・・・・・・ッ!!」
するとネクサスは力をため始めた。
ネクサスの胸のエナジーコアが赤く発光を始める。
そしてネクサスは力づくで念力を打ち破り、
落下の瞬間、右足にサイクロンレイ・シュトロームを作り出し、
そのままの勢いで右足による落下キックをガルベロス・Sにお見舞いした。
サイクロンレイ・シュトロームのキックバージョン・サイクロンレイ・スマッシュだ。
シュルルルルルルルルルルルルルルルルドッギャーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
「ピギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!」
ガルベロス・Sは爆発を起こし、光の粒子となって消えた。
 
変身を解いた後、佐天はその場に倒れこんだ。
もともと怪我がまだ完全に治りきっていなかった上に、念力を振りほどくのに大量のエネルギーを使った。
もう立ち上がる力さえ残っていない。
瓦礫の上で佐天は寝転んだまま起き上がれない。
その時、佐天の方に複数の人間が近づいてきた。
救助隊かな?と、佐天は思ったがどうやら違うらしい。
佐天に近づいてきた者たちは全員黒服で、レスキュー隊という感じではない。
逃げなければ。
と、佐天は思ったが体がいう事を聞いてくれない。
そうしているうちに黒服の一人が、
「君にはこれから研究所(うち)にきてもらう。
我々の実験のためだ。覚悟してもらおう。」
黒服はスタンガンのようなもので佐天を気絶させると、数人で佐天を担いでどこかえ連れさらっていった。
 
風都の園咲家の屋敷、
琉兵衛は地下のガイアメモリの神殿のような場所で1人、あるモノを待っていた。
「・・・目覚めの時は近い。
ウルトラの光を得て、ガイアメモリは新たな高みへと上る。」
琉兵衛の手に握られている黒いUのガイアメモリ、
Unknown hand(アンノウンハンド)のガイアメモリ・・・
それが意味するものとは・・・・・・
 
TO BE CONTINUED 
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無題
by S 2010/04/03(Sat)03:34:43 Edit
長いよ・・・
おもしろいけど
作者 あとがき
by Joker 2010/04/03(Sat)02:34:24 Edit
疲れた。
第16話大変だった。
久しぶりにクソ長げー。
以上。
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